日本(公開日:2022.03.01)
専門家がすすめる、子どもと戦争について話すときの5つのポイント
ウクライナ情勢が緊迫するなか、子どもたちはニュースなどで危機に関することを見聞きし、過度に不安や恐怖といった感情を抱くことがあります。そのため、子どもの周りにいる大人が、子どもにあわせたコミュニケーションをとることが大切です。セーブ・ザ・チルドレンは、子どもと戦争ついて話すときの5つのポイントを心理の専門家とともにまとめました。子どもとコミュニケーションをとる際の参考にしてください。
1. 子どもが話したいと思っている時に時間を作り、耳を傾ける
子どもが知っていること、感じていることを話したり、質問したりする時間を作るよう心がけましょう。子どもたちは、大人とはまったく異なるイメージを抱いているかもしれません。子どもたちが何を考え、何を見聞きしたのかに耳を傾ける時間を持ちましょう。
2. 子どもに合わせて話をする
子どもの年齢を意識してコミュニケーションをとりましょう。幼い子どもは戦争の意味を理解していない場合があり、年齢に応じた説明が必要です。状況を詳細に説明しすぎたりすると、子どもが不必要に不安になることがあるので、注意が必要です。年齢の低い子どもの場合は、国同士が争うことがあるんだよということが理解できれば(あるいは、伝われば)十分かもしれません。子どもの年齢が上がるにつれて、戦争がどういうものかを理解している可能性が高いですが、それでも、状況についてあなたと話すことが有益な場合があります。ただし、年長の子どもは、年少の子どもよりもその危険性をよく理解しているため、戦争の話をすると子どもの心配や不安が大きくなるかもしれないので、注意が必要です。
3. 子どもの気持ちを受け止める
子どもたちが、会話を通して自分自身がサポートされていると感じることが大切です。子どもたちが、自分は批判されたと感じたり、自分の心配を否定されたと感じるようなコミュニケーションの取り方は控えましょう。子どもたちが動揺していることについて率直に話す機会を持つことは、安心感や安全感を生み出します。
4. 世界中の大人がこの問題を解決するために、懸命に努力していることを伝え、安心を促す
子どもたちには、これは大人が解決すべき問題なんだよと伝え、子どもたちは、今まで通りに遊んだり、友だちにあったり、うれしいと思うことをするといいんだよとも伝えましょう。
子どもと話をするときは、大人が落ち着くことが大切です。もし、あなたが不安なら、子どもも同じように不安になる可能性があります。
5. 現実的な手助けをする
子どもの「助けたい」と思う気持ちを応援しましょう。戦争の影響を受けている人々を助ける機会を得た子どもたちは、自分も解決の一端を担っていると感じることができるかもしれません。子どもたちは、例えば募金活動に参加したり、地域の意思決定者に手紙を送ったり、平和を呼びかける絵を描いたりすることなどができます。
協力:(一社)日本公認心理師協会、(一社)日本臨床心理士会
1. 子どもが話したいと思っている時に時間を作り、耳を傾ける
子どもが知っていること、感じていることを話したり、質問したりする時間を作るよう心がけましょう。子どもたちは、大人とはまったく異なるイメージを抱いているかもしれません。子どもたちが何を考え、何を見聞きしたのかに耳を傾ける時間を持ちましょう。
2. 子どもに合わせて話をする
子どもの年齢を意識してコミュニケーションをとりましょう。幼い子どもは戦争の意味を理解していない場合があり、年齢に応じた説明が必要です。状況を詳細に説明しすぎたりすると、子どもが不必要に不安になることがあるので、注意が必要です。年齢の低い子どもの場合は、国同士が争うことがあるんだよということが理解できれば(あるいは、伝われば)十分かもしれません。子どもの年齢が上がるにつれて、戦争がどういうものかを理解している可能性が高いですが、それでも、状況についてあなたと話すことが有益な場合があります。ただし、年長の子どもは、年少の子どもよりもその危険性をよく理解しているため、戦争の話をすると子どもの心配や不安が大きくなるかもしれないので、注意が必要です。
3. 子どもの気持ちを受け止める
子どもたちが、会話を通して自分自身がサポートされていると感じることが大切です。子どもたちが、自分は批判されたと感じたり、自分の心配を否定されたと感じるようなコミュニケーションの取り方は控えましょう。子どもたちが動揺していることについて率直に話す機会を持つことは、安心感や安全感を生み出します。
4. 世界中の大人がこの問題を解決するために、懸命に努力していることを伝え、安心を促す
子どもたちには、これは大人が解決すべき問題なんだよと伝え、子どもたちは、今まで通りに遊んだり、友だちにあったり、うれしいと思うことをするといいんだよとも伝えましょう。
子どもと話をするときは、大人が落ち着くことが大切です。もし、あなたが不安なら、子どもも同じように不安になる可能性があります。
5. 現実的な手助けをする
子どもの「助けたい」と思う気持ちを応援しましょう。戦争の影響を受けている人々を助ける機会を得た子どもたちは、自分も解決の一端を担っていると感じることができるかもしれません。子どもたちは、例えば募金活動に参加したり、地域の意思決定者に手紙を送ったり、平和を呼びかける絵を描いたりすることなどができます。
協力:(一社)日本公認心理師協会、(一社)日本臨床心理士会