日本(公開日:2022.03.07)
【18歳(さい)までのみなさんへ】子どものための庁をつくる法律が閣議決定されました
18歳までの子どものみなさんへ
日本政府は2021年から、「子どものための省庁をつくろう」ということを検討してきました。2021年12月に、新しくできる庁の名前が「こども家庭庁」となることが発表されました。新しく省庁を作るためには、何のための省庁か(=目的)や、担当する仕事(=任務)などを決めた法律が必要となります。省庁をつくるための法律を、「設置法」と言います。
2022年2月25日、「こども家庭庁設置法案」が閣議決定されました。閣議決定とは、内閣総理大臣をはじめ、すべての大臣が集まり、「この内容を国会に提出することに賛成です」と決めることです。これによって、現在行われている第208回通常国会でこども家庭庁をつくるために議論することが正式に決まりました。
法案には、「こども家庭庁は、子どもの意見をきちんと聴きます。聴いて、子どもにとって一番良い方法を考えます」ということが書かれています。法律案の文章では、『こどもの意見を尊重し、その最善の利益を優先して考慮する』となっています。そして、この法律案には、子どもの権利を守ることが仕事(=任務)です、ということもはっきりと書かれています。
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもの意見を聴き、子どもの権利を守る、と法律案に書かれたことを、とても良いことだと考えています。子どもの声が、政策を決める人たちにしっかりと伝わり、それをきちんと反映してもらえるように、これからも求めていきます。そのために、セーブ・ザ・チルドレンでは、18歳までの子どものみなさんと国会議員や省庁で働く人たちとの意見交換会や、みなさんの声を聴く子どもアンケートなどを積極的に行います。活動やイベントが決まったら、セーブ・ザ・チルドレンのブログやSNSでお知らせします。
みなさんの声が大きな力になります。
こども家庭庁に関する国会での議論や、こども家庭庁ができた後に、子どもに関わる政策を検討するときに、実際にみなさんの声が聴かれ、それが十分に検討され、議論に盛り込まれるように、セーブ・ザ・チルドレンはみなさんと一緒に働きかけを続けます。
注:こども家庭庁設置法案の閣議決定を受けた、セーブ・ザ・チルドレンの声明はこちら
(アドボカシー部 西崎)