日本(公開日:2022.03.17)
【報告】子どもたちと国会議員(ぎいん)との意見交換会を実施しました
セーブ・ザ・チルドレンは、2022年2月10日に子どもたちと公明党の国会議員とのオンライン意見交換会を開催しました。
当日は、子ども8人、国会議員10人などが参加し、子どもたちの日常の困りごとや、子どもの権利に関する仕組みづくりなどについて対話が行われました。
※当日は、セーブ・ザ・チルドレンから参加する子どもたちのほかにも、「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」に参加する複数の団体からも、子どもたちが参加しました。
※本イベントの詳細はこちら
現在行われている第208回通常国会にて、こども家庭庁やこども基本法といった子どもに関する施策が議論されています。さまざまな国会議員から子どもたちの意見を直接聴きたいという希望があり、また「自分たちの声を聴いてほしい!」という子どもたちの強い想いがあり、今回の意見交換会が実現しました。
意見交換会では、子どもと議員が数人ずつグループになり、最初に子どもたちから、生活のなかで困っていること、おかしいと思っていることが発表されました。続けて、困りごとやおかしいと思うことをもとに、子どもの権利を守るために議員に何を考え、どのように仕組みを変えてほしいかが話し合われました。
<子どもたちの意見>
〜子ども一人ひとりに合った教育を受けたい〜
子どもたちから、「学校の勉強は自分にとって簡単すぎることがあり、もっと進んだ内容を自分で勉強している。それぞれの能力にふさわしい勉強がしたいし、関心のある分野をさらに学べるような仕組みがほしい」、「苦手な科目はよく理解できるように、下の学年の人と一緒に勉強したい」といった発言がありました。
〜オンライン授業に参加する難しさ〜
子どもたちから、「小学校のオンライン授業のやり方が、先生によってばらつきがある」、「オンライン授業では、あまり先生に質問ができなかったり、先生から十分な説明が受けられなかったりする」という意見がありました。
<子どもと議員の意見交換>
〜学校で子どもたちは意見を聴かれていない〜
子どもたちの話を受け、議員からは「さらに子どもたちが置かれている状況を理解したい」と、さまざまな質問が子どもたちに向けられました。
ある議員が「オンライン授業をやってみた感想を先生たちはみんなに聴く?」と質問すると、子どもたちは「あまりない」と答えました。オンライン授業に関することだけでなく、校則や学校の設備について子どもたちは意見を聴かれる機会が少ないと言います。
生徒会なども先生が決めたことに沿って活動するだけで、子どもたちの意見で学校の過ごし方が変わることはないということが子どもたちから共有されました。「想像していたよりも、子どもたちは学校で意見を聴かれていない」と議員たちは驚いていました。
会の最後に、子どもの参加者の1人から、「子どもも発言して、社会を変えられるんだってみんなに知ってほしいから、(国会議員はそれが実現されるよう)お願いします」と、声が聴かれることはもちろんのこと、子どもたちの声が社会の在り方や仕組み、法律に実際に活かされていくことを望む発言がありました。
そして、子どもたちから「自分の意見を言えてうれしかった。楽しかった」という声もありました。
今回は、公明党の国会議員との意見交換会でした。春休みの時期にも2回、国会議員との意見交換会を企画しています。少しでも興味をもった人は、ぜひ参加してください。
私たちセーブ・ザ・チルドレンは、これからも子どもたちが、子どもに関わるあらゆることについて意見を言うことができ、その声が届くように活動を続けていきます。
(アドボカシー部 西崎)